長い音を吹いていてつまらないのは、音の頭しか意識していないからかも

どうも、AKIです。

チューバなどの低音楽器って、二分音符や全音符など、長い伸ばしの音が多いですよね。

「伸ばしばっかりで、吹いていてつまらない」と思う人もいるかもしれません。

しかし、私もお世話になっているホルン奏者の権左勇一さんは、ブログの中で長い音の重要性について触れています。

長い音は、音楽の景色や情景、世界観さえも作り出している」と述べています。

私も同意見です。

吹奏楽で長い音ばかりで暇を持て余しているそこの君!白玉の音符の楽しさを知ろう!

そこで今回は、これをさらに深めて、

●「なぜ長い音はつまらなく感じるのか?

●「どうすればつまらなさが減るのか?

について、考えてみたいと思います。

なぜ長い音はつまらなく感じるのか?

タイトルにもありますが、音が変わったりタンギングしたりするところ、つまり音の頭だけに意識を向けていたら、長い音が多い楽譜はつまらなく感じるかもしれません。

他の楽器は音が変わり続けているのに、自分がずっと音を伸ばしているわけですからね。

あるいは、どの楽器にも伸ばしが多いような曲もあります。

権左さんも挙げているヤン・ヴァン=デル=ローストの「カンタベリー・コラール」や、全体の基礎練習でやる和声練習など、いわゆる「コラール」と呼ばれる曲です。

美しい曲も多いんですが、チューバだけではなく他の楽器の人たちも、どう吹いていいかわからなかったり練習が退屈と感じたりするかもしれません。

どうすればつまらなさが減るのか?

音の頭だけでなく、中身や終わりまで意識が向けられるようになるとよい、ということになりますね。

たとえば、全音符1つぶん、音を伸ばすとします。

音の頭は当然、音を出す瞬間の1つだけです。

でも、その全音符は四分音符4つと同じ長さです。

言い換えると、全音符1つの中に四分音符が4つぶん入っているともいえます。

さらに細かく見れば、八分音符が8個。

十六分音符が16個。

全音符1つの中に、音価の短い音符がこれだけ入っていると見ることができますね。

これだけの短い音が連続して全音符になっている

と意識して吹いてみると、そもそもの音の長さや、音が頭から終わりまで続くために必要なエネルギーを感じることができます。

実際に、八分音符8個分を同じ音でテヌートで吹いて、その後にそれがつながったつもりで全音符を1つ吹いてみると、今までとは違った感覚があるのではないでしょうか。

さらに、あなたがその全音符を吹いているのと同じタイミングで、別の人はより細かい音のメロディーを吹いているとしましょう。

そうしたら、

そのメロディーの人が吹きやすくなるためには、自分は全音符をどう吹こうか?

と考えてみるのはいかがでしょう。

たとえば、メロディーがフレーズの頂点に向かって行ったり、音が高くなっていたりする場合は、楽譜に書いていなくてもクレッシェンドしてみる。

逆に、楽譜に音量変化の記号が書いてあるときは、メロディーなどの音の並びも考えながら、それに添うように音量を変えてみる。

あるいは、中音域で相対的に聴こえにくい楽器(ホルン、ユーフォなど)がメロディーをやっているときには、音の頭以外は印象を薄めにして、メロディーが聴こえやすいようにしてみる。

このように、他の楽器がやっていることもふまえながら、

音が始まってから終わるまでをどのように演奏しようか?

を考えることで、伸ばしの音も吹くのが楽しくなると思いますよ。

おわりに

伸ばしの音を吹くときには、

●その音って実際どれくらいの長さだろう?

●より細かい音符が何個ぶん入っているんだろう?

他の楽器はどういうことをやっているんだろう?

といったことに意識を向けて、

音が始まってから終わるまでをどのように演奏しよう?

と考えるとよいと思います。

「楽譜に書いてあるから長い音を伸ばしてます」

ではなくて、

「音の動きはないけど、こういう風に吹きたいです」

ということが感じられる、吹く側も聴く側も楽しい演奏になると思いますよ。

それでは。

 
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