「もっとはっきり吹こう」としているあなた、指に意識を向けてみませんか?

どうも、AKIです。

「音がもごもごしてる」

「もっとはっきり吹いて」

吹奏楽やオーケストラで吹いていて、

このような指摘を受けたことのある方は多いと思います。

私もこれまでに幾度となく言われてきました。

で、こういう指摘を受けると、

「息をもっと速く吹き入れた方がいいのかな」

「タンギングをもっと強くした方がいいかも」

という考えに至りがちです。

もちろん、こういった方法で改善する方もいると思います。

しかし、音量は大きくなるものの響きが減り、逆に聴こえにくくなったり、

音が汚くなったりすることもしばしば起こります。

今回は、そんな「はっきり吹く」の具体的な対策の一つとして、

指に意識を向けてみませんか? ということを書きたいと思います。

指やスライドはセットされていますか?

ある音を出す際には、

指やスライドがその音を出すための状態にセットされている必要があります。

しかし、このような楽器のセットが整う前に息を入れてしまうと、

いわゆる「はっきりとした音」にはならない可能性が出てきます。

一番イメージしやすいのはトロンボーンですかね。

息を入れる瞬間に、目的とする音のポジションにスライドがないと、

音の頭にポルタメントがかかり、トゥワトゥワとなってしまいます。

トロンボーン以外の楽器は、

指を完全に押さえる直前に息を入れても、音程もほとんど変わりません。

また、息を入れる瞬間に指がきちんとセットされているかどうかも、

トロンボーンに比べると視覚的にわかりにくいです。

しかし、やはり音のはっきりさには影響します。

フレーズがもごもごする、はっきり聞こえないのは、

音の出だしや変わり目で、指やスライドの準備が間に合っていないからかもしれません。

息を入れる瞬間に、指やスライドはセッティングされているか?

確認してみましょう。

息を入れるより一瞬先に、指やスライドをセットする

と意識するのもよいかもしれません。

私はよく、

  • 指を楽譜通りに動かす
  • 実際に吹くようにタンギングをし、楽器に息も入れる
  • 音は出さない

という練習をして、

指(スライド)→タンギング→息

がすべての音でこの順番で連動しているかを確かめます。

私が指に着目するようになったきっかけ

私が指に着目するようになった印象的なきっかけがあります。

昔、オーケストラでマーラーの交響曲第1番「巨人」を演奏したことがありました。

その第2楽章で、Cis(実音ド♯)の音を複数回連続して吹くところがあります。

この箇所の音の頭がどうもはっきり出ず、合奏でもたびたび注意されていました。

タンギングを強めにしたり、息のスピードを上げたりしてもあまり変化がなかったため、

当時の私は、

この音は自分のチューバ(C管)にとって鳴りにくい音だからだろう

と考え、半ば改善をあきらめていました

(関連記事:金管楽器吹きのあなた、鳴りにくい音はありませんか?)。

しかし、ある日パート練習で、

バストロンボーンの先輩にこのようなことを言われました。

「Cisの音が連続しているけど、一回一回指を離しているよね。

ずっと同じ音なんだから、押しっぱなしで吹いてみたら?

…一発で音の出だしがくっきりしました(笑)。

テンポに乗ろうとして、無意識にピストンを一回ずつ押し直していました。

しかし、そのタイミングが一瞬遅かったため、出だしがぼやけていたようです。

さらに言えば、先輩の言う通りそもそもずっと同じ音なので、

ピストンを押し直す必要もなかったんですね。

この経験から、

「音をはっきり出すためには、その音を出せる状態に指がセットされている必要がある

と学びました。

曲のテンポが変わっても指を動かす速さは同じ

以上のことから、

フレーズの出だしでは、あらかじめ指やスライドを準備しておくとよいですし、

フレーズの途中では、息を入れる瞬間に管がその音を出せる状態にあるように、

指やスライドを素早く軽快に動かすと、はっきりと聞こえやすくなります。

注意したいのは、

曲のテンポが変わっても指やスライドを動かす速さは同じということです。

ゆっくりな曲だと、それに合わせて指やスライドも遅くなりがちです。

しかし、音と音の変わり目で指やスライドを動かす速さは変えずに、

一つ一つの音の長さを、音が変わるぎりぎりまで保ちます。

おわりに

過去には、はっきり吹くためにタンギングの練習などを重ねてきましたが、

今でも覚えているような顕著な変化はありませんでした。

ちょっとずつ良くなった側面もあるので、無駄だった、とは思いませんけどね。

実は現在も、はっきり吹くのはそれほど得意ではありません。

しかし、今回ご紹介した経験をきっかけに、指に意識を向けることで、

マイナスだったものがゼロ付近にはなったかな、と思います。

参考になれば幸いです。

それでは。

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